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アトピー性皮膚炎、湿疹の食事療法の基本となる5箇条(その2)

2018/06/08

栄養療法

①小麦をやめる
② 乳製品をやめる
③ 砂糖をやめる
④ カフェインをやめる
⑤ 楽しい雰囲気でよく噛んで食べる

前回の記事では①小麦をやめるについて書きました。今回は②乳製品です。

 

乳製品をやめるには
毎日、湿疹で受診される方に対して小麦・乳製品食べていませんか?って聞いています。
ほぼすべての方が特に気を付けていなければパンもうどんもヨーグルトも食べますとおっしゃいます。
特に皮膚科に来るような皮膚に症状がある方ですから、当然かもしれません。
そこで、小麦・乳製品やめてくださいというお話をすると、とてもできませんというお返事が返ってきたりします。

そのお気持ち、とても良くわかります。私はチーズが大好きで、やめるのにとても苦労しましたから。
しかし、大丈夫です。そのやめられない感じは依存症状ですから!まずは2週間やめること、これができればまず依存は抜けます。


なぜ依存するか。乳製品を食べるとそこに含まれるカゼインというたんぱく質がカソモルフィンというモルヒネ様の物質に変わります。これが依存をひきおこし、翌日もまた食べたくなるのです。何となく毎日牛乳を飲んでいる方は気づかないうちに依存しているのかもしれません。

 

なぜ乳製品をやめなくてはならないのか
一つ目の理由は乳製品に含まれるカゼインや乳糖が非常に消化しにくいものであること。
カゼインを消化する酵素を人間は持っていないですし、乳糖を分解できない乳糖不耐症の方は日本人の75%程度いると言われています。消化しきれない乳製品が腸にたどり着くと炎症を起こし湿疹などは悪化します。
二つ目の理由は骨を弱くすること。乳製品に含まれるカルシウムが骨を丈夫にすると思っている方も多いですが、逆にカルシウムが骨から溶け出して骨は弱くなります。詳しい機序は省きますが実際に乳製品の摂取量が多い国ほど骨そしょう症の発症率が高いのです。
三つ目の理由はホルモン問題。
牛乳には子牛が大きくなるために必要な成長ホルモンと、妊娠している乳牛のおっぱいであるので女性ホルモンも含まれます。これらのホルモンを過剰に摂取することで生殖器の病気や、特に乳がんのリスクを上げると近年言われています。

 

いろいろ悪そうな話だけど、私はヨーグルトを食べていても不調を感じないよって方へ
確かにヨーグルトに含まれる乳酸菌がその人に合っていれば調子が良くなることもあります。その場合はデメリットよりメリットが上回っていると考えて食べていても良いでしょう。しかし、調子が良いと思っている人の中には実は下痢と便秘を繰り返していたり、腸管の炎症が起こっている方も多いはずです。腸の炎症は症状としては現れにくいことも多いのです。かつての私がそうでしたが、一度3か月ほどやめたのちにヨーグルトやチーズを食べた時に明らかにお腹が張る感じがあったので、やめてみて初めて気づくこともあるのだと思っています。肌荒れも同時に起こります。

 

最近の私の乳製品との付き合い方
1か月に1回程度高級フレンチの店で出される生クリーム入りのスープやアイスクリームはおいしくいただきます。

外食の機会で質の良いものを少量だけ、という嗜好品としての位置づけです。またどうしてもチーズが食べたいときはヤギのフレッシュチーズをいただくようにしています。ヤギのミルクは牛のミルクに比べて消化しやすいからです。ヤギのチーズは独特の臭みがあって苦手な方も多いので、その場合は牛のミルクのフレッシュチーズでも良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイントは安価なものではなく、たくさん買えないような高級品を少量食べること。大量に食べてしまう心配がありません。月に1.2回であれば依存することもないでしょう。

 

 

乳製品と上手に付き合って健康な皮膚を取り戻す助けになればと思います。

参考文献

この本を読めばパンと牛乳をやめるモチベーションがあがること間違いなしです!