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貴方が眠れないのは腸の炎症が原因だった!?(不眠症の原因)

2018/06/18

栄養療法

夜あまり眠れない。眠っても眠りが浅い。早く目が覚める。こんな症状にお困りではないでしょうか?

日常診療の中でこんな患者様によく遭遇します。特にかゆみを伴う湿疹の方に多いです。眠れないと湿疹の治りも悪いですね。今回は不眠症の原因を分類して、それぞれの対処法を考えてみたいと思います。最後に分子栄養学的に考察します。

心理的原因

何か気になって眠れない。運動会の前の日、興奮して眠れない、仕事のストレスが強い。楽しみな予定が気になって眠れないならまだ良いのですが、ひどい失恋をした夜なんて眠れませんよね。これは私にも経験があります。

また、眠れないことが心配でベットにはいるのが怖い人もいます。(予期不安)こういった心理的要因はNLPや、カウンセリング、アドラー心理学などが功を奏するかもしれません。

 

身体的原因

①痛みを伴う状態

関節リウマチやケガ、生理痛など体が痛い時は眠れなくなりますよね。これらの痛みが原因で眠れないならば解熱鎮痛剤を飲むことで眠れるようになりそうです。解熱鎮痛剤を常用することを勧めている訳ではありませんよ。炎症が原因の痛みならば炎症を止めるアプローチをした方が良いのです。水素点滴も良いです。

②苦しさを伴う状態

鼻炎による鼻づまり、心臓病など。鼻炎なら治した方が良さそうですね。スギ花粉やダニが原因なら減感作療法なんてのもあります。(保険適応)心臓病なら循環器の先生に診てもらって下さい。

③かゆみを伴う状態

湿疹、アトピー性皮膚炎、じんましんなど。やっと皮膚科のブログっぽくなってきました。これは抗アレルギー薬である程度の改善は見込めますが、対処療法ばかりしていても根本治療にはなりませんので、やはり炎症の原因を考えることでしょう。まずは腸内環境改善、肝機能の回復です。これについてはアトピー治療の食事についての記事も参考にしてください。

④加齢

これは仕方ないかな。加齢のみが原因で早起きになるのは、本人がつらくなければ問題ないでしょう。後述するオーソモレキュラー的アプローチで改善するかもしれません。

⑤睡眠時無呼吸症候群

眠っている間に呼吸が止まって低酸素になる恐ろしい病気です。これは耳鼻科さんで治療しているところがあります。余談ですが、当院では睡眠時無呼吸と慢性状咽頭炎の治療(Bスポット治療)をしてくださる耳鼻科医院さんと提携をしたく思っておりますので、良いクリニックさんを誰か教えてください。話がそれましたが、睡眠時無呼吸は本当に恐ろしいので治療をお勧めします。

刺激物

カフェイン、ニコチン、アルコールです。

昼間カフェインを飲んでいて眠れないと外来でおっしゃるあなたは、ぜひカフェインをやめてみてください。カフェインに関しては感受性が人によって異なるので朝の1杯だけでも影響する方はいます。

タバコは睡眠だけでなく酸化ストレスで自ら年を重ねる行為をしている訳ですから、やめられるならやめた方が良いでしょう。チャンピックスという禁煙治療の薬が保険適応です。

アルコールは、刺激物という側面もありますが、夜飲んで寝ると夜間低血糖になりやすいので避けた方が良いでしょう。私の体ではリブレで証明済です。酒をやめるとかえってストレスが増す人もいるので完全にやめてとは申しません。(はい、私のことです)

夜間低血糖は夕食後に甘いデザートを食べたり夕食の糖質摂取量が多かったりでも起こります。そうすると眠りに質は悪くなり、起きた時なぜか疲れている状態になります。低血糖の補正のためにアドレナリンが出るからです。そんな方は夕食時には甘いもの禁止です。

 

精神医学的原因

うつ病、不安症などです。うつ病について書くと大きなテーマなので別の機会に詳しく書きたいと思います。最近ではうつ病は脳の炎症が原因ともいわれており、体の一部の炎症が脳に飛び火しているという考えがありますので、ここでも炎症の治療が有効ということになります。また、うつ病の方の中には脳のセロトニンという神経伝達物質の低下を認める方がいて、低セロトニンで不眠になっている方もいます。精神科でうつ病と診断されSSRI(ルボックス、パキシル、ジェイゾロフトなど)を処方されて良くなる方は、このタイプです。SSRIという薬に頼らなくても自前でセロトニンを作る方法を試しても良いかもしれません。後ほど出てきます。

環境による原因

枕が合わない、夜遅くまでパソコンを見ている、遅い時間に仕事や運動をする、海外旅行の時差ボケ、温度や湿度が適切でないことなど。これは対処法は簡単ですね。時差ボケは一時的にならメラトニンサプリを使っても良いかもしれません。

 

腸内の炎症が原因の場合(オーソモレキュラー的に不眠を改善する方法)

ここまでは一般的によく言われている不眠の原因でした。分子栄養学的に言われているのは幸せホルモンであるセロトニンと眠りのホルモンであるメラトニンが作れていない方は眠りが悪くなります。

トリプトファン→セロトニン→メラトニンという経路でトリプトファンを原材料にしてセロトニン・メラトニンが作られます。この反応を進める補酵素がビタミンB6です。腸に炎症がある人はビタミンB6不足になりやすく、セロトニン・メラトニンが不足しがちです。便秘があるときは何となく眠れないなど味わったことがある方もいるのでは?またビタミンB6不足では悪夢を見やすいそうです。ぎくっとした方は腸にやさしい食事を普段から心がけてセロトニン・メラトニンを作れる体にしましょう。腸に優しい食事とはグルテンフリー・カゼインフリーですよ。

原材料となるトリプトファンも必要ですのでたんぱく質摂取はしっかりめにお願いします。たんぱく質をしっかり摂って、ビタミンB6をサプリメントで補充するだけで眠りが良くなる方はとても多いです。ついでに皮膚もきれいになります。

ちなみにビタミンB6不足は血液検査データではAST>ALTでその差が2以上ある場合と見ます。(実際にはいろいろなことが数字に影響しているのでこんなに簡単ではないのですが、ここでは簡単にしておきます)

それから、グリシンというアミノ酸も眠りに重要な作用をしているそうです。グリシンの作用で入眠時の深部体温が下がり、グリシン摂取後2時間のノンレム睡眠が増加して全体的な睡眠の質・睡眠量が改善するようです。(溝口先生の資料より)

トリプトファンやグリシンを多く含む食品を挙げておきます

トリプトファンを多く含む食事

・納豆

・肉

・豆乳

・アボカド

・鶏卵

・アーモンド

・バナナ

・牛乳

 

バナナは糖質が多く、牛乳はたんぱく質カゼインが含まれているためあまりおすすめはしません。

納豆、肉、豆乳を摂ると良いでしょう。

 

グリシンを多く含む食事

・ゼラチン→食が細い人にはボーンブロスにゼラチンを混ぜてとろみをつけると良いです。

・納豆

・きなこ

・牛すじ

・肉

・ホタテ

・エビ

・カニ

・高野豆腐

 

我が家ではビタミックス粉末(ノンシュガーのビタミンC飲料でクリニック専売サプリ)を水に溶かしてジュースにしたものをゼラチンで固めて子どものおやつにしています。子供たちに好評です。

あなたの不眠は解消できそうですか?

睡眠薬を飲む前にいろいろやってみてくださいね。夜遅くまでパソコンで仕事をしていたり、遅くまでお酒を飲みすぎていては眠りが悪いのは当たり前ですよ!!参考になれば幸いです。