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健康診断の採血検査から脂肪肝を推測する(AST、ALT)

2018/01/11

栄養療法

職場の健康診断などでとった採血結果を基準値内だからOKと思っていませんか?

今回はAST、ALTという必ず検診で測る項目を使って

体の状態を把握する方法に関してお伝えします。

 

①AST、ALTとは何か?
アミノ基転移酵素の一つです。

色々な種類のアミノ酸の産生に重要であり、

この血中濃度を測定することは、色々な病気の診断や追跡に重要である。(wikipediaより)
アミノ基転移を深追いすると難しくなるので、ここでは簡単に「酵素」ということに着目してください。

酵素とはたんぱく質でできているものです。

 

 

②AST、ALTが下がる場合

 

これは私の平成28年12月のデータです。(約1年前)
AST12 ALT10とあります。AST=20、ALT=20が最適な値ですので、これは低いです。

酵素はたんぱく質でできているので、たんぱく質不足で両方とも低くなります。

また両者とも酵素として働くためにビタミンB6が必要なのでB6不足で下がります。

この場合ALTのほうがよりB6不足の影響を受けやすいのでAST>ALTとなります。

私のデータはまさにたんぱく質不足+ビタミンB6不足がありそうだなと予想できます。

(たんぱく質不足に関しては尿素窒素やγ-GTP、コリンエステラーゼなども参考にしますが、ここでは割愛します。)

この頃、産後数か月で授乳もしていた時期なので納得の結果ではあります。

ビタミンB群のサプリは摂っていても足りていないようです。(吸収されていない可能性が高い)

 

 

③ビタミンB6不足でいらいらしやすくなる?

ビタミンB6はトリプトファンからセロトニン、メラトニンを作るのに必要です。

セロトニンは幸せのホルモンと呼ばれており、足りないと怒りっぽく落ち込みやすくなります。

メラトニンは睡眠にかかわるホルモンで、不足すると不眠症になります。
実際1年前の私、たんぱく質不足で怒りっぽくてよく眠れないという典型的な産後ママでした。

ビタミンB6不足が起こる理由として腸内環境が悪くて合成が少ない場合と、過剰な糖質摂取が挙げられます。

 

④AST、ALTが上がる場合

脂肪肝、ウイルス性肝炎、胆汁うっ滞でAST<ALTのパターンで上がります。
AST>ALTパターンで上がる場合、うっ血性心不全や肝硬変などもっと重篤な病気を考えます。AST、ALTのどちらかもしくは両方が40以上など異常高値の場合は受診して詳しい原因を探した方が良いでしょう。
AST<ALTパターンのデータを見てみましょう。

AST=15、ALT=19です。

これは平成30年1月5日の私のデータです。(数日前です。)

この数値は基準範囲内で、通常の健康診断では問題なしといわれますが、実は脂肪肝を示しています。

ビタミンB6不足もおそらくまだあるので、ALTは下がるのにそれ以上に脂肪肝の影響で上がっています。(汗)

またAST・ALTとも上昇しており、一年前にあった低たんぱくは少し改善されています。

消化酵素をとりながらお肉やお魚を食べている効果が出たようです。

目標値のAST=ALT=20にはまだまだですが。

脂肪肝の原因は、暴飲暴食・年末にお酒を相当飲んだことなど、心当たりがあります。

多少の脂肪肝はあっても一年前より今の方が元気で調子が良いです。

 

このようにAST、ALTは栄養状態の把握にかなり使えます。
若い女性で多いのはAST=10、ALT=7など全体的に少なくてAST>ALTのパターンではないでしょうか。

ここまでいくとたんぱく不足、ビタミンB6不足で疲れやすくいらいら怒りっぽい、うつ症状を伴ったりします。

そのいらいらは栄養サポートで改善の余地があるかもしれません。

まずは食事内容を見直してみましょう。過剰な糖質を摂取することをやめる。過剰なお酒を飲むのをやめる。お肉やお魚をしっかり食べる。

これだけで良くなってくる場合もあるでしょう。良くならない場合は腸内環境や消化の問題があると思います。

私もしばらくお酒の量を減らそうと思います。