ニキビから血が出る原因と対策｜ニキビは潰してもいい？
ニキビから膿を出すために、潰した経験はありませんか？
なかには、ニキビを潰して血が出てしまったなんて人もいるかもしれません。
今回は、ニキビから血がでる原因について解説します。
ただし、基本的にニキビは潰してはいけません。
血が出ないようなニキビでも、潰さないようにしてくださいね。
ニキビから血が出る原因
ニキビから血がでる原因には、いくつかありますが、基本的にはニキビの炎症が原因となっています。
血がでたからといって、特殊なニキビができているわけではありません。
さらに細かく原因を分けると、以下の4つです。
- 毛細血管を傷つけてしまっている
- 内出血
- 炎症の悪化
- ヒゲ剃り
いずれもニキビの状態が悪化しているために血が出ます。
なぜこのような状態になってしまうのか、以下で解説します。
毛細血管を傷つけてしまっている
ニキビは、赤ニキビや黄ニキビまで進行すると、毛穴の炎症が重度になり、毛細血管を傷つけてしまいます。
そのため、潰したときの刺激で、血が出てしまうのです。
または、強い力で潰してしまうと、周辺の皮膚を傷つけてしまう場合もあるために、出血してしまいます。
内出血
ニキビのなかでも、赤ニキビは、内出血している場合があります。
内出血しているときにニキビを潰してしまうと、血が出てしまうのです。
赤ニキビのほとんどは内出血している状態と考えて良いので、赤ニキビは潰さないようにしてください。
炎症の悪化
ニキビの炎症がひどく悪化すると、自然と潰れてしまったり、些細な刺激で潰れることがあります。
小さな刺激で潰れてしまうニキビは、炎症がかなり進んでいる証拠。
炎症が進んでいるため、ニキビを潰せば血が出やすいです。
この状態のニキビは、炎症がひどくなっているので、すぐに皮膚科へ行くことをおすすめします。
ヒゲ剃り（男性の場合）
男性の場合、ヒゲ剃りによってニキビから出血する場合があります。
ヒゲの生えやすい鼻の下やアゴ周辺などにニキビができた場合でも、ヒゲは剃らなくてはいけません。
しかし、カミソリなどでヒゲ剃りをした場合、肌表面を削ってしまい、ニキビを潰してしまいます。
潰すというよりは、削るに近いので、血が出やすいです。
ニキビから血が出た場合の対処法
ニキビを潰してしまった場合は、放置せずにしっかり対処しましょう。
そのままにしてしまうと、雑菌が入りやすいので、適切なケアを行わなければいけません。
基本は「刺激を与えず清潔に」です。
以下で、対処のポイントを解説します。
こすらず抑える
ニキビから血が出たら、まずはティッシュなどで抑えてください。
このとき、こするように拭くのはNGです。
優しく血を吸わせるようにあてる程度にしましょう。
こすってしまうと傷を悪化させてしまう可能性があります。
とにかく清潔に
潰したニキビのケアをする際は、とにかく清潔にするように心がけてください。
そのため、潰したニキビを触る際には、まず手をしっかり洗います。
その後に、ニキビを流水で流すなどしてください。
タオルも清潔でなければいけないので、綺麗なタオルまたはキッチンぺーパーなどで拭くと良いでしょう。
消毒液はNG
潰したニキビには消毒液を使用しないでください。
消毒液は、肌を乾燥させてしまう上に、傷の治りが悪くなる可能性があります。
流水で流すだけで十分なので、消毒液は必要ありません。
そもそもニキビを潰してはいけない
ニキビから出血した場合の原因や対策について解説しましたが、そもそもニキビを潰してはいけません。
これは、出血の有無に関わらずです。
出血しないニキビでも、自分で潰すのはおすすめしません。
なぜニキビを潰すのがいけないのか、以下で解説します。
ニキビを潰すと色素沈着などの原因になる
ニキビを潰す際は、力を入れて潰す人が多いです。
強い力でニキビを潰してしまった場合、凹みや色素沈着の原因となります。
もちろん、軽い力で潰すのもNGです。
凹みや色素沈着になったニキビ跡は、自然治癒しないので、潰さないまま皮膚科へ相談してください。
膿を出す場合は皮膚科の面皰圧出
ニキビの膿を出したい場合には、自分で潰すのではなく、皮膚科の面皰圧出（めんぽうあっしゅつ）がおすすめです。
面皰圧出は、針やレーザーでニキビに小さな穴をあけ、専用器具でニキビの芯を押し出す治療になります。
芯を出すための器具は、通販サイトで出回っている場合もありますが、自身で使うのはおすすめしません。
面皰圧出する場合は、必ず皮膚科へ相談した上で、皮膚科による治療を受けてください。
まとめ
潰して出血するニキビは、それだけ症状が進行しているということです。
そのため、不用意に潰してはいけません。
「ニキビが悪化していない状態なら潰していいの？」と考える人もいるかもしれませんが、悪化しているニキビよりも多少マシという位で、潰す行為自体、おすすめできるものではないです。
どうしてもニキビが気になる場合は、自分で潰すのではなく、皮膚科へ一度ご相談ください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗