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ニキビと口唇ヘルペスの見分け方|自己判断は危険!

[2022.08.06]

口唇周りには、ニキビ以外にもできものができます。

とくに多いのが、口唇ヘルペスです。

なかには、口唇ヘルペスと口周りのニキビの見分けがつかない人もいるのではないでしょうか。

今回は、口唇ヘルペスとニキビの見分け方などについて解説します。

 

口唇ヘルペスとは?

口唇ヘルペスとは、口唇やその周りに水ぶくれができる病気です。

ピリピリとした痛みや違和感、かゆみがあった後に、水膨れになります。

ほとんどの場合、3~7日程度でかさぶたとなって治っていきますが、皮膚科を受診すると早く治る薬が処方されます。

感染症であるため、他人にうつしてしまうリスクがあります。

 

口唇ヘルペスの原因

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスに感染することでかかります。

口唇ヘルペスで発生する水ぶくれのなかにウイルスが存在しているため、他人から感染する場合も多いです。

また、口唇ヘルペスは完治することがありません。

普段は潜伏している状態であるため症状はでませんが、ストレスや疲労、発熱などの免疫低下がトリガーとなってまた繰り返します。

 

口唇ヘルペスの症状

口唇ヘルペスの主な症状は、軽い痛みや違和感、かゆみなどです。

違和感が発生してから水膨れとなり、多くの場合、そのまま自然治癒していきます。

症状の頻度は個人差があり、年に1回出る人もいれば、数年に1回程度の人など様々です。

現在の医療でヘルペスの完治はできませんが、薬によってウイルスの増殖を抑え、症状の軽減や治癒を早める効果は期待できます。

 

ニキビと口唇ヘルペスの見分け方

ニキビと口唇ヘルペスの見分け方について解説します。

とくに初めて口唇ヘルペスの症状が出た場合は、ニキビと勘違いしてしまう人もいるでしょう。

主な見分け方は、以下の3つです。

  • 発生の原因を探る
  • どの部分にできているか
  • 風邪などをひいたときに現れるのがヘルペス

以下では、具体的にどのように見分けるのかについて解説します。

 

発生の原因を探る

ニキビと口唇ヘルペスで大きく異なるのは、発生の原因です。

発生の原因を大きく分けると、以下のようになります。

  • ニキビ……毛穴の炎症
  • 口唇ヘルペス……ウイルス

普段から、口周りに炎症ができやすい人は、ニキビの可能性が高いです。

普段ニキビができにくかったり、ご家族などに口唇ヘルペスの人がいるのであれば、口唇ヘルペスの可能性が高いです。

原因が全くちがうため、治療方法も異なります。

 

どの部分にできているか

ニキビと口唇ヘルペスでは、発生部位が異なります。

ニキビは毛穴の炎症が原因です。

そのため、ニキビは毛穴が存在する部分にしかできません。

毛穴のない部分や口唇の上部にできた場合は、口唇ヘルペスと考えて良いでしょう。

 

風邪などをひいたときに現れるのがヘルペス

ニキビも口唇ヘルペスも、免疫力が低下した際に現れやすいです。

しかし、大きく分けると、以下のような違いがあります。

  • ニキビ……日常的に免疫力が弱まっている
  • 口唇ヘルペス……風邪などで一時的に免疫力が下がっている

不規則な生活やストレスで肌のバリア機能が弱まってできるのがニキビ、風邪などで一時的に免疫力が下がって現れるのが口唇ヘルペスです。

何かしらの病気になった際にできたのであれば、口唇ヘルペスの可能性が高いと考えられます。

 

ニキビを口唇ヘルペスと誤ると危険

ニキビとヘルペスは、誤ってしまわないように気を付けましょう。

なぜなら、口唇ヘルペスはウイルスであり、感染する可能性があるからです。

ニキビと口唇ヘルペスを見分けていなければ、ニキビと同じように扱ってしまい、他人に感染させてしまう可能性があります。

以下では、ニキビと口唇ヘルペスの扱い方の違いについて解説します。

 

ヘルペスは絶対に潰してはいけない

口唇ヘルペスは、絶対に潰さないようにしましょう。

水ぶくれの中にウイルスがいるため、他人にうつす可能性が高くなります。

さらに、ヘルペスの範囲が広がる可能性もあるので注意してください。

とはいえ、基本的にはニキビも自分で潰すのはNGです。

以下の記事でニキビを潰す正しい方法について解説しているので、参考にしてください。

ニキビを潰しちゃダメは嘘?

 

触ったら手を必ず洗う

口唇ヘルペスは、患部を触ったら、必ず手を洗ってください。

患部を触った手で他の部分に触れると、他人に感染させる可能性があります。

ご家族で暮らしている場合は、タオルから感染する可能性もあるので、タオルも使い分けてください。

ニキビについては、感染の恐れがないので、患部を触った手で他の部分を触っても問題ありません。

ただし、基本的にはニキビも不用意に触らない方が良いです。

 

ニキビとヘルペスを見分けられない場合

ニキビと口唇ヘルペスを見分けられない場合や、自分で判断できない場合は、下手に刺激をしないようにしましょう。

ニキビも口唇ヘルペスもまったくの別物なので、治療方法などが異なります。

見分けられない場合は、以下2つの方法をおすすめします。

 

むやみに患部を触らない

ニキビと口唇ヘルペスを見分けられない場合は、念のため患部を触らないようにしてください。

「ニキビだから大丈夫」と思って触れてしまって口唇ヘルペスだった場合、感染させる恐れがあります。

基本的に吹き出物を刺激するのは良くないので、ニキビだとしても口唇ヘルペスだとしても、触らない方が良いです。

また、自己判断できないのであれば、適した薬を選べないので、薬を使うのも控えてください。

 

皮膚科を受診する

ニキビと口唇ヘルペスを見分けられないなら、一番良いのは皮膚科の受診です。

皮膚科を受診すれば、必ずどちらかわかります。

また、それぞれに適した治療方法の提案や薬の処方もできます。

自己判断では悪化させてしまう可能性があるので、皮膚科で診てもらうのが最も安全な方法と言えるでしょう。

 

まとめ

ニキビと口唇ヘルペスの見分け方がわからない場合は、皮膚科の受診をおすすめします。

口唇ヘルペスの場合、知らないうちに感染させてしまう可能性が高いので、早い段階で見てもらいましょう。

また、単純にニキビや口唇ヘルペスでお悩みの場合も、皮膚科へ相談すると良いです。

そのときの症状に合わせた薬の処方や治療の提案ができるので、自己判断だけではなく、ぜひ皮膚科を利用してください。

 

名古屋市昭和区のニキビ治療なら当院で

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

 

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