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トラネキサム酸内服の副作用は?安全性は高い?

[2023.03.29]

トラネキサム酸は、シミや肝斑 に効果のある内服薬です。

しかし、内服薬に対して、副作用の心配を持つ人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、トラネキサム酸内服薬の副作用や安全性について解説します。

シミ対策で悩まれていたり、過去に薬の副作用で悩まされた人は、参考にしてください。

 

トラネキサム酸の安全性

結論から言えば、トラネキサム酸はとても安全性の高い薬です。

これまでの研究においても、トラネキサム酸で重篤な副作用が起きたケースはほとんどありません。

副作用が起きるケースは1%以下とされているので、安全性は高いと言えるでしょう。

しかし、副作用が全く起きないわけではありません。

以下で、トラネキサム酸内服で起こり得る副作用について解説します。

 

トラネキサム酸の内服で起こりうる副作用

トラネキサム酸内服で副作用が起こるケースはほとんどありません。

ただし、稀なケースとして、以下のような副作用が出る可能性があります。

  • 皮膚のかゆみ
  • 発疹
  • 頭痛
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 下痢
  • 胸やけ
  • 胃痛
  • 眠気

上記の他「生理の回数が減った」という副作用も報告されています。

このように、起こりうる副作用としてはいくつもありますが、実際にこれらの副作用が出るケースはほとんどないので、過度な不安を抱える必要はありません。

もし上記以外の副作用が出た場合は、一度医師に相談してください。

 

トラネキサム酸を内服する際の注意点

トラネキサム酸は安全性の高い薬なので、基本的には安心して服用できます。

しかし、体質や持病によっては、トラネキサム酸の服用を注意した方が良い人もいます。

以下では、トラネキサム酸の内服を避けるべき人や飲み合わせの注意点などについて解説するので、自身がいずれかに当てはまっていないか確認してください。

 

トラネキサム酸の内服を避けるべき人

トラネキサム酸内服を避けるべき人は、以下に当てはまる人です。

  • 人工透析を受けている
  • 血栓ができやすい人・血栓ができた経験がある
  • 心筋梗塞や脳梗塞の既往歴がある
  • 妊娠中や授乳中
  • ピルを服用中

上記の場合は、トラネキサム酸の内服ができない場合があります。

血栓の経験がある人については、トラネキサム酸の服用はできません。

 

他の薬との飲み合わせ

上記でも解説したように、ピルを服用している人はトラネキサム酸の服用はできません。

これは、血栓のリスクを高める可能性があるからです。

また、「トロンビン」という薬も血栓のリスクを高める可能性があるので、同時期に服用しないでください。

その他、風邪薬や止血剤にはトラネキサム酸が含まれている場合があるので、トラネキサム酸の内服を避けた方が良いでしょう。

合わせて飲んでしまうと、1日の内服量が多くなってしまい、副作用を起こす原因になりかねません。

 

内服する前に医師に相談するべき人

脳梗塞や心筋梗塞などの持病がある方は、必ず医師に診察してもらってください。

トラネキサム酸は血液を固まりやすくするため、これらの持病と相性が悪い場合があります。

症状の度合いによっても異なるので、医師に相談してから服用を開始してください。

 

トラネキサム酸の内服量について

トラネキサム酸の内服量については、基本を1日500mgと考えてください。

安全性を調べる研究では、1日500ngで治験が行われており、その場合の副作用はほとんどありません。

よって、1日に500mgの量であれば、安全な量と言えます。

 

長期間飲み続けても問題はない

トラネキサム酸の内服は、長期間飲み続けても問題はないとされています。

一部の研究結果では、50年飲み続けても副作用が出なかったという報告もあります。

しかし、大規模研究として示されているのは2年ほどなので、一定の目安として2年と考えておくと良いでしょう。

 

増量する場合は少しずつ増やす

トラネキサム酸の内服量は、一定の量までなら増やしても問題ありません。

目安としては、750mgまでです。

それ以上の増量のデータは乏しいので、750mgに控えておく方が安全と言えます。

また、増量する場合は、一気に量を増やすのではなく、少しずつ増やしていくようにしてください。

体質との相性もあるので、一気に増やすのは危険です。

もし増量する場合は、医師に相談しながら増やしていきましょう。

 

まとめ

トラネキサム酸は、基本的に安全性の高い薬なので、副作用に対して過度に心配する必要はありません。

いくつかの副作用の可能性はあるものの、実際に副作用が起きるケースはまれです。

ただし、以下のような人は、トラネキサム酸の服用を控えてください。

  • 人工透析を受けている
  • 血栓ができやすい人・血栓ができた経験がある
  • 心筋梗塞や脳梗塞の既往歴がある
  • 妊娠中や授乳中
  • ピルを服用している
  • トロンビンを服用している
  • 風邪薬や止血薬を服用している

上記に当てはまる人でトラネキサム酸を試してみたい人は、必ずかかりつけ医に相談してください。

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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