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粉瘤とは?原因や種類から進行パターンについて解説

[2023.01.19]

できものの一つである「粉瘤」の症状や原因について解説します。

結論から言えば、粉瘤の根本的な原因は明確になっていません。(※2023年1月時点)

ただし、可能性として挙げられている原因もあります。

合わせて、粉瘤の症状やサイクルについても解説します。

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できものが痛いと感じたら粉瘤の可能性大

 

粉瘤とは

粉瘤は皮膚の下に袋状の構造物ができ、そのなかに皮脂や角質などが溜まってできるものです。

決して衛生的に良いものではありませんが、良性の皮膚腫瘍なので、必要以上の心配はいりません。

ただし、放置してしまうと炎症を起こしたり痛みが生じたりします。

自然治癒されないので、取り除くには手術が必要です。

粉瘤の治療方法は?粉瘤の手術方法を解説

 

粉瘤の症状

粉瘤は、じょじょに大きくなり、炎症を起こす可能性があります。

また、周囲を刺激してしまうと、粉瘤が破裂して、内容物がでてくるケースもあります。

粉瘤が破裂すると、内容物から他の部位に感染する場合があるので、注意が必要です。

放置しておくと悪化する可能性が高いので、基本的には手術によって取り除くことをおすすめします。

 

粉瘤の原因

冒頭でも説明したように、粉瘤の明確な原因はわかっていません。

しかし、可能性として、以下の2つが挙げられます。

  • 感染
  • 先天性

以下では、それぞれの可能性と合わせて「炎症性粉瘤の原因」についても解説します。

 

感染の可能性

粉瘤の一つの原因として、感染の可能性があります。

打撲や外傷などのケガから皮膚の一部に細菌が入りこんで、粉瘤ができてしまうのです。

その他にも、毛の生え際からウイルスが入り込む可能性があるとも言われています。

 

先天性の可能性

粉瘤は、角質や皮脂がたまってできるものなので、清潔でない人にできやすいと言われています。

しかし、体質上、清潔にしていてもできやすい人もいます。

このように体質上できやすかったり、治療しても多発したりする場合は、先天的な体質である可能性が高いです。

 

炎症性粉瘤の原因

炎症性粉瘤は、粉瘤が炎症や可能を起こしている状態です。

炎症性粉瘤になる原因は、主に2つあります。

  • 角質や皮膚の袋が外に漏れだし、皮膚と触れてしまうことによる異物反応
  • 粉瘤のなかに細菌が侵入

炎症性粉瘤になると、痛みなども生じやすくなるので、早い段階での手術をおすすめします。

 

粉瘤の種類

粉瘤には、大きく分けて以下の2つの種類があります。

  • 外毛根鞘性嚢腫(トリキレンモーマ)
  • 炎症性粉瘤

それぞれの特徴について、以下で解説します。

 

外毛根鞘性嚢腫(トリキレンモーマ)

外毛根鞘性嚢腫は、主に頭部にできる粉瘤です。

遺伝による体質でできやすいと言われています。

 

炎症性粉瘤

先述したように、炎症性粉瘤は、粉瘤が炎症した状態です。

粉瘤が赤く腫れあがり、痛みや痒みなどの症状が生じます。

袋の中身が弱ってきており、破裂しやすい状態になっているので、扱いには注意してください。

 

粉瘤のサイクル

粉瘤には、痛みなどの症状を伴わない時期から、炎症を起こす時期などのサイクルがあります。

以下では、粉瘤のサイクルについて解説するので、症状が進行しないうちに手術を行うようにしてください。

基本的なサイクルは、以下の5つです。

  1. 定常期
  2. 炎症期
  3. 感染・膨張期
  4. 破裂期
  5. 治癒期

 

定常期

定常期は、粉瘤の症状が落ち着いている初期の状態です。

健康被害や炎症、痛みなどもなく、腫瘍のサイズも小さいです。

この状態で放置してしまう人も多いですが、サイズの小さい時期の方が手術跡が残りにくいため、気づいた時点で取り除きましょう。

 

炎症期

軽度の炎症が起きている時期です。

痛みはほとんどありませんが、人によっては軽度の痛みが生じます。

 

感染・膨張期

最も痛みを感じやすい時期で、人によっては触れなくても痛みを感じます。

強い腫れがあるため、発熱を伴うケースもあります。

破裂寸前の状態なので、この状態になったらすぐにクリニックを受診してください。

 

破裂期

内部の袋が破裂した状態です。

膿も溜まっているため、角質や皮脂などと合わせて膿も外部に出てきてしまいます。

このとき、漏れ出した液体を触ってしまうと、他の部位に感染してしまう恐れがあるため、注意してください。

 

治癒期

袋の中の膿が出ていったために、炎症は腫れが落ち着きます。

ただし、このまま放置すると粉瘤が再発する可能性が高いので、そのまま放置はしないでください。

 

まとめ

粉瘤は、原因も予防法も明確になっていません。

そのため、「粉瘤ができてからの対策」が重要です。

基本的に、粉瘤を放置すると炎症を起こすリスクがあるので、粉瘤ができたら手術を行って取り除く方が安心でしょう。

 

当院では粉瘤の手術を行なっておりますが、基本的に手術は予約制になります。

腫れている場合はなるべく早く受診していただきたいです。

また、粉瘤やできものの手術は当日にはできないこともありますので、ご了承ください。

一度受診して頂いてから判断いたします。

受診のご予約は保険診療の予約でお願いします。

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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