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ニキビやニキビ跡にはケミカルピーリングがおすすめ|ニキビ以外の肌トラブルにも効果あり

[2022.12.08]

ケミカルピーリングは、肌の角質を取り除く美容治療です。

肌の角質を取り除くため、ニキビ治療にも効果があります。

そこで今回は、ケミカルピーリングに使われる薬剤や効果について解説します。

また「ピーリング」については、以下の記事でも解説しているので、そちらも合わせて参考にしてください。

ピーリングによるニキビ治療への効果|ピーリングの種類からデメリットまで解説

 

ニキビに効果のあるケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、薬剤を肌に塗布して角質や表皮をはがす治療です。

同時に、肌のターンオーバーを整え、新しい角層の生成を促進する効果もあります。

主な効果は、ニキビやニキビ跡、シミ、毛穴の開きなどです。

さらに、薬剤に含まれる美容成分が肌の深部まで浸透することで、肌質の改善効果にも期待できます。

 

ケミカルピーリングに使われる薬剤

ケミカルピーリングに使われる薬剤は、クリニックによって異なります。

主に使用されるピーリング剤は、以下の3つです。

  • グリコール酸
  • サリチル酸
  • トリクロロ酢酸

以下で、それぞれの薬剤の特徴について解説します。

 

グリコール酸

グリコール酸は、フルーツ酸の一種です。

主に、以下の作用があります。

  • 毛穴の角化抑制
  • 皮膚の新陳代謝を活性化
  • コラーゲンの増生

これらの作用によって、シミや小じわなどの改善効果が期待できます。

 

サリチル酸

サリチル酸は、治療時の痛みや炎症などの副作用の少ない薬剤です。

主に、以下の効果が期待できます。

  • ニキビ・ニキビ跡改善
  • 毛穴の黒ずみ改善
  • 毛穴の開き改善
  • しわ・たるみ改善

ニキビはもちろん、毛穴の黒ずみやしわ改善など、多くのメリットに期待できるのがサリチル酸の特徴です。

複数回の施術で、色素沈着のニキビ跡改善にも期待できます。

 

トリクロロ酢酸

トリクロロ酢酸は、凹凸のニキビ跡の改善効果が期待できる薬剤です。

他の薬剤は、肌の表面の改善を行いますが、トリクロロ酢酸は真皮層まで浸透するため、凹みの改善もできます。

ただし、効果の強い酸であるため、術後にヒリヒリする場合があります。

 

ケミカルピーリングで得られる効果

肌トラブルの多くは、ターンオーバーの崩れによって起きます。

ケミカルピーリングは、薬剤を浸透させることでターンオーバーを整え、新しい皮膚の再生を活性化してくれるため、幅広い効果に期待できるのです。

その結果、ニキビやニキビ跡などの肌トラブルを改善します。

以下で、ケミカルピーリングによって得られる効果について、具体的に解説します。

 

ニキビ・ニキビ跡の改善

ケミカルピーリングは、ニキビやニキビ跡の改善効果があります。

ケミカルピーリングによる肌の炎症を抑える働きがあるためです。

薬剤によって異なりますが、ニキビ跡の改善も期待できます。

 

黒ずみや毛穴開き

ケミカルピーリングは、黒ずみや毛穴開きの改善効果に期待できます。

ピーリングによる古い角質や毛穴の角栓除去の働きがあるためです。

鼻の黒ずみやいちご鼻などの悩みも解決してくれます。

 

シミ・くすみ・小じわ

先述したように、肌トラブルの原因の多くは、ターンオーバーの乱れです。

ケミカルピーリングは、肌のターンオーバーを整える仕組みがあるため、しみやくすみ、小じわなどの改善も期待できます。

新しい角層が生成されることで、綺麗な肌を手に入れられます。

 

ケミカルピーリングの流れ

ケミカルピーリングの治療の流れと、術後の経過について解説します。

クリニックによって多少異なる部分はあるものの、基本的な流れは同じです。

以下は基本の流れとして、参考にしてください。

 

ケミカルピーリング治療の流れ

ケミカルピーリングの治療は、以下のように行います。

  1. カウンセリング
  2. 施術前に化粧を落とす
  3. 薬剤の塗布
  4. 薬剤の拭き取り
  5. クーリング

ケミカルピーリングを行う前に、必ず肌の状態を確認するカウンセリングを行います。

症状に合わせた治療プランや薬剤を検討するので、気になる部分については医師にしっかりと相談してください。

 

ケミカルピーリング後の経過と起こりうる症状

ケミカルピーリングの治療後は、以下の症状が現れるケースがあります。

  • 皮むけ
  • 肌の赤み・肌荒れ
  • 肌の乾燥

ただし、いずれの症状も2~3日で改善するケースがほとんどなので、心配する必要はありません。

また、ケミカルピーリング後の肌は日焼けしやすい状態になるので、施術後1~2週間は日焼け止めを使用してください。

 

市販でできるピーリングとクリニックピーリングの違い

ピーリング剤自体は、市販でも購入できます。

しかし、市販の薬剤とクリニックで使用する薬剤では、大きな違いがあります。

しっかりと効果を感じて、安全にケミカルピーリングを行うのであれば、クリニックでの治療がおすすめです。

以下では、市販でできるピーリングとクリニックピーリングの違いについて解説します。

 

薬剤の濃度の濃さ

市販のピーリングとクリニックのピーリングでは、薬剤の濃度が異なります。

そもそも「治療」としてピーリングを行えるのは、医療機関のみです。

市販のピーリング剤は濃度が薄く、角質をためにくくするお手入れ程度となっています。

そのため、市販のピーリングでは求める効果が手に入らない可能性があります。

 

安全性

クリニックで行うケミカルピーリングは、医師の監督下で行うため、安全性が高いです。

治療前にカウンセリングも行うので、その人の肌にあった治療を行えます。

一方で、市販のピーリングは、ご自身での判断となってしまいます。

乾燥肌や敏感肌の人が使用してしまうと刺激に反応して炎症を起こす可能性があるので、安全性は低いと言えるでしょう。

 

市販の化粧品に含まれているピーリング成分

市販の化粧品を選ぶ際は、ピーリング成分に注目しておきましょう。

とくにチェックしておきたいのは、以下の3つの成分です。

  • BHA(B-ヒドロキシ酸)
  • AHA(アルファヒドロキシ酸)
  • PHA(ポリヒドロキシ酸)

BHAは、サリチル酸なので、角質ケアに向いています。

AHAとPHAについては、水に溶けやすい成分なので、肌表面の汚れのケアにおすすめです。

市販のピーリング剤を選ぶ際には、「上記の成分が配合されているか」「自身の肌に合っているか」を確認して選ぶと良いでしょう。

以下で、2つのピーリング剤を紹介するので、市販の商品を購入する際の参考にしてください。

 

ブライト&ピール ピーリングジェリー

参考価格 768円
内容量 180mL
ピーリング成分 AHA・BHA
その他特徴 無着色・無鉱物油・アルコールフリー

ブライト&ピール ピーリングジェリーは、ドラッグストアなどで簡単に購入できるピーリングジェルです。

果実エキスや植物エキスの他、サリチル酸やリンゴ酸なども配合されています。

その他、アルコールフリーで無着色であるため、敏感肌の人でも使いやすいです。

適切な回数は週に1回で、1回あたりの適量は3~5プッシュです。

 

ロゼットゴマージュ

参考価格

323円

内容量 120g
ピーリング成分 AHA・BHA

価格の安さで選ぶなら、ロゼットゴマージュがおすすめです。

323円と安い価格にも関わらず、「乳酸」「リンゴ酸」「クエン酸」と、3種類のAHA成分を配合。

古い角質除去の効果に期待できます。

ただし、エタノールが配合されているため、敏感肌の人やアルコールの刺激に弱い人は、使用を控えてください。

 

まとめ

肌トラブルで悩んでいるなら、ケミカルピーリングがおすすめです。

ケミカルピーリングであれば、ニキビからシワなどの、幅広い肌トラブルの改善に期待できます。

また、自宅でピーリングを行う場合にはやり過ぎないように気をつけてください。やり過ぎると肌荒れの原因になります。

ピーリング剤は肌に合う・合わないがあるので、トラブルがあればクリニックで相談しておきましょう。

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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