たこ・うおのめ
たこ・うおのめは誰でも発症する可能性のある症状です。
軽度であれば日常生活に支障はありませんが、悪化する前に治療や対策を検討すべきです。
以下では、たこ・うおのめの主な症状や治療方法について解説します。
たこ・うおのめの主な症状
たこ・うおのめは一緒くたにされるケースが多いですが、それぞれの症状は異なります。
たこの症状
たこの主な症状は、皮膚が硬く盛り上がり、黄色みを帯びることです。
慢性的な刺激により皮膚の角質層が厚くなります。
また、たこは足の裏だけでなく、生活習慣や職業に応じて体のさまざまな部位にできます。
例えば、ペンダコや座りダコ、子供の吸いダコなどです。
通常は痛みを伴わず、感覚が鈍くなることもあります。
ただし、痛みや赤みがある場合は感染の可能性があるため、すぐにクリニックを受診してください。
うおのめの症状
うおのめの主な症状は、皮膚に硬い芯ができ、激しい痛みを伴うことです。
角質が内側に向かって突き出し、神経を圧迫するために痛みが生じます。
歩行時や軽い接触でも強い痛みを感じ、小石を靴に入れて歩くような感覚になります。
放置すると症状が悪化し、骨にまで炎症が及ぶ可能性があるため、早めの対処が必要です。
たこ・うおのめができる原因
たこ・うおのめの主な原因は、皮膚への継続的な圧迫や摩擦です。
これは、皮膚が外部からの刺激に対して防御反応を起こした結果です。
不適合な靴の使用、足の変形(外反母趾など)、脂肪の減少、循環不全などが具体的な要因となります。
また、姿勢や歩き方のくせも原因となり得ます。
根本的な原因を改善しない限り、たこ・うおのめは繰り返し再発する可能性があります。
たこ・うおのめができやすい場所
たこ・うおのめは、主に外部からの慢性的な刺激を受けやすい部位にできます。
日常生活で繰り返し圧力や摩擦を受けやすいためです。
うおのめは主に足の裏にできますが、たこはより広範囲に発生します。
具体的には、つま先、足裏、かかとが一般的です。
また、たこは生活習慣や職業によって、ペンだこ(指)や座りだこ(お尻)など、体のさまざまな部位にできる可能性があります。
たこ・うおのめの主な治療
たこ・うおのめの治療方法としては、以下の3つがあります。
- 削る
- うおのめの芯を除去
- 外用薬
それぞれの具体的な方法について、以下で解説します。
削る
たこ・うおのめの主な治療法の一つは、硬くなった角質を削ることです。
角質を除去することで、圧迫や痛みを軽減できます。
治療では、メス、ハサミ、コーンカッター、グラインダーなどを使用して角質を削ります。
痛みは伴わず、月2回まで保険適用可能です。
うおのめの芯を除去
うおのめの治療では、芯の完全な除去が重要です。
芯を残すと痛みが続き、再発の可能性が高くなります。
主に、専用のグラインダー、メス、コーンカッターを使用して、通常の削り方では取り切れない芯を除去します。
芯を完全に取り除くことで、痛みが軽減し、再発までの期間も延びます。
外用薬
たこ・うおのめの治療には、外用薬を用いるケースもあります。
外用薬では、サリチル酸を含む外用薬が効果的です。
サリチル酸は、硬くなった角質を柔らかくし、除去しやすくする効果があります。
市販の製品では「スピール膏」などがあります。
薬剤付きパットを患部に貼り付けて使用し、2〜3日後に剥がすと、角質が柔らかくなり除去しやすくなります。
たこ・うおのめの注意点
たこ・うおのめができたときには、以下の注意点を守ってください。
イボとの違いに注意
たこ・うおのめは、イボと見間違えやすいため、注意が必要です。
イボはウイルス感染が原因で、たこ・うおのめとは異なる治療法が必要となります。
また、たことイボが合併することもあります。
イボは自然治癒する場合もありますが、炎症を起こしたり他の場所に広がったりする可能性があるため、専門医による適切な診断と治療が重要です。
市販薬を使う場合は継続する
たこ・うおのめの治療に市販薬を使用する場合、継続的に使用してください。
特にうおのめは、芯が完全に除去されないと再発しやすいです。
治療を途中で中断すると、残った芯から再び角質が形成され、症状が再発する可能性が高くなります。
効果的な治療のためには、医師の指示に従いながら、長期的な視点で継続的なケアを行いましょう。
再発しないように靴を新調する
たこ・うおのめの再発を防ぐには、適切な靴を選びましょう。
足に合わない靴は、圧迫や摩擦を引き起こし、たこ・うおのめの主な原因となります。
年齢とともに足の形状は変化するので、以前合っていた靴でも違和感を覚えることがあります。
可能であれば、靴の専門店で相談し、自分の足に合った靴を新調してください。
たこ・うおのめ・イボのいずれかがわからない場合はクリニックへ
たこ・うおのめ・イボは、特徴や治療方法が異なります。
誤った治療を行ってしまうと悪化する恐れがありますので、自分で判断できない場合にはクリニックを受診してください。
以下に、たこ・うおのめ・イボの特徴をまとめましたので、参考にしてください。
たこの特徴 | うおのめの特徴 | いぼの特徴 |
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