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赤ら顔・酒さ

酒さ・赤ら顔は、様々な要因によって発生し、症状により治療方法が異なります。

また、悪化させないためにはご自身での日々のケアも重要です。

名古屋市昭和区でたこ・うおのめでお悩みの方はいりなか駅1番出口より徒歩1分の皮膚科・美容皮膚科クリニックのいりなか駅前皮フ科ビューティークリニックまでお気軽にご相談ください。

酒さ・赤ら顔とは?

酒さ・赤ら顔は、顔面に生じる慢性炎症性疾患です。

中年以降の女性に多く見られ、日常生活に影響を及ぼすこともあります。

症状は主に二つのタイプに分かれ、顔面の赤みが特徴の型と、ニキビ様の赤いぶつぶつが現れる型があります。

皮膚の乾燥や敏感化も伴うため、適切な診断と治療が重要です。

 

酒さ・赤ら顔の主な症状

酒さの主な症状は、顔の中心部、特に鼻や頬、額などに現れる赤みです。

この「赤ら顔」と呼ばれる状態は、皮膚の火照りを伴います。

また、ニキビに似た赤いブツブツが生じることもありますが、通常のニキビとは異なり、毛穴のつまりは伴いません。

症状の程度には個人差があり、時期によって悪化と良化を繰り返すのが特徴です。

 

酒さ・赤ら顔の種類

酒さ・赤ら顔は、主に4つの症状に分類されます。

それぞれの特徴は、以下のとおりです。

種類 特徴 症状
紅斑毛細血管拡張型 毛細血管の拡張が見られる 赤身・かゆみ・火照り・ヒリヒリ感
丘疹膿疱型 ニキビのような赤く盛り上がったぶつぶつが見られる 火照り・ヒリヒリ感
鼻瘤 こぶのようなものができる 日常的な痛みはないが、呼吸しづらいなどの問題を引き起こす
眼型 眼やその周囲に症状が現れる 炎症・異物感・乾燥・目のかすみ

 

酒さ・赤ら顔の進行

酒さ・赤ら顔には、症状の進行ステージがあります。

  1. 顔が繰り返し赤くなる
  2. 毛細血管の拡張で常に赤みが見られる状態
  3. 赤い盛り上がりや膿のたまったブツブツができ始める
  4. 鼻が膨らみ鼻瘤になる

鼻瘤までなると外科的な治療が必要になる場合もありますので、できるだけ早い段階で専門医に診てもらいましょう。

 

酒さ・赤ら顔の原因

酒さ・赤ら顔の明確な原因は未だ解明されていませんが、複数の要因が関係していると考えられています。

遺伝的体質や免疫系の不調、血管調整機能の問題などが背景にあり、これに外部環境要因が重なって発症すると推測されています。

また、顔面のデモデックス(ニキビダニ)や皮膚表面の細菌バランスの乱れも関係していると言われています。

 

酒さの治療方法

酒さの治療方法は様々です。

症状によっても適した治療方法は異なります。

以下では、主な治療方法について解説します。

 

スキンケア指導

軽度の酒さや時期による悪化は、スキンケア指導で改善できる可能性があります。

基本的なところでは、季節ごとの悪化因子を理解し、対策を講じていきます。

春は花粉対策、夏は紫外線防御、冬は乾燥と寒暖差への対応などです。

また、日々のケアでは、刺激の少ない製品を用いた優しい洗顔と、十分な保湿が基本となります。

これらの対策により、皮膚のバリア機能を強化し、症状の悪化を防ぎます。

 

外用薬

外用薬では主に「ロゼックス」「アゼライン酸」を使用します。

代表的なものでは、メトロニダゾールを主成分とするロゼックス®ゲル0.75%があります。

2022年5月から保険適用となったこの薬剤は、菌の増殖を抑え、ニキビダニなどを殺菌する効果があります。

また、アゼライン酸を高濃度に配合したクリームは自由診療になりますが、使いやすく有効です。

これは皮脂を溶かし、毛穴状態を整えるとともに、抗菌・抗炎症作用も持ちます。

 

内服薬

酒さの内服治療では、主に抗生物質が用いられます。

ミノマイシンやビブラマイシンなどが、ぶつぶつした丘疹や強い赤みに効果を示します。

これらは毛穴のニキビダニ(デモデックス)を抑制し、同時に抗炎症作用で赤みを軽減します。

効果は緩やかで、数週間から数ヶ月の服用が必要です。

重症例では自費診療でイソトレチノインを使用することもあります。

また、漢方薬も補助的に用いられるケースがあります。

 

美容皮膚科による治療

美容皮膚科による専門的な治療では、レーザー治療を用いるケースがあります。

IPL(ソラリ)は、赤みや膿疱に対して有効な光治療器です。

レーザー治療については、内服抗生剤や塗り薬で症状が落ち着いた後に、「クラリティ」レーザーをおすすめします。

「クラリティ」は脱毛用レーザーですが、照射モードを調整することで赤みにも効果を発揮します。

 

酒さを悪化させないためには?

酒さを悪化させないためには、ご自身でのケアが重要になります。

以下で酒さの主な悪化因子や具体的なケア方法について解説しますので、参考にしてください。

 

酒さの悪化因子を避ける

酒さを悪化させないためには、悪化因子を避けるようにしてください。

主に悪化因子とされるものは、以下のとおりです。

  • 日光、紫外線
  • 温度変化
  • 高気温・低気温
  • ストレス
  • アルコール
  • 香辛料
  • 激しい運動
  • 花粉

化粧品や月経周期なども悪化因子となる場合があります。

悪化因子には個人差があるので、どのようなときに症状が悪くなるか、日ごろから確認しておきましょう。

 

日常的なケア

酒さの日常的なケアとして、まず、紫外線対策の日焼け止めの使用を徹底してください。

皮膚の乾燥も良くないので、保湿剤を使いましょう。

洗顔方法にも注意が必要です。

熱いお湯は肌に良くないので、ぬるま湯で優しく行い、タオルで押さえるように水分を拭き取ってください。

また、精神的ストレスも悪化因子となるため、リラックスできる生活習慣を心がけましょう。

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