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ニキビとストレスの関係性|なぜストレスでニキビができるの?

[2022.11.17]

ニキビは外的ダメージだけではなく、ストレスが原因になるとご存じですか?

今回は、ニキビとストレスの関係について解説します。

スキンケアを徹底してもニキビができてしまうのは、ストレスが原因になっているかもしれません。

ニキビで悩まれている人は、スキンケアだけではなく、ストレスとの付き合い方も考えておきましょう。

 

ストレスと肌の関係性

ニキビや肌荒れは、肌のバリア機能が関係していますが、バリア機能の低下を招く一つの要因が、ストレスです。

ストレスは自律神経に影響を及ぼし、バリア機能を弱めてしまいます。

そして、バリア機能が弱まった結果、ニキビ菌が増殖してしまうのです。

また、人はストレスを感じると、男性ホルモンのアンドロゲンが体内で増えます。

男性ホルモンは皮膚を硬くして皮脂の分泌を促す作用があるために、ニキビの原因となってしまうのです。

 

ストレスには4種類ある

ストレスには、主に4つの種類があります。

  • 環境的要因……騒音など
  • 身体的要因……睡眠不足や疲労など
  • 心理的要因……悩みや不安など
  • 社会的要因……対人関係など

いずれのストレスも、肌に影響を及ぼします。

そのため、ニキビを防ぐためには、どのようにストレスを避けたり解消したりするかを考えなければいけません。

 

ストレスでニキビができやすい箇所

ストレスでできるニキビは、一定の箇所に集中する傾向があります。

とくにできやすいのは、アゴやフェイスラインです。首にできる人もいます。

いわゆる「大人ニキビ」と言われているこの部位は、ストレスが原因となっている可能性があります。

 

ストレスでニキビができる原因

ストレスでニキビができる主な原因として、3つがあります。

  • 皮脂の過剰分泌
  • 毛穴の収縮による毛穴詰まり
  • バリア機能の低下

なぜストレスを受けるとこのような状態になってしまうのか、以下で解説します。

 

皮脂の過剰分泌

ストレスは、皮脂を大量に分泌させる働きがあります。

これは、ストレスによって男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが活発化するためです。

アンドロゲンが活発になり皮脂が大量に分泌された結果、毛穴がつまり、アクネ菌が繁殖して、ニキビができてしまいます。

 

毛穴の収縮による毛穴詰まり

ストレスによるアンドロゲンは、毛穴を収縮しやすくします。

アンドロゲンの他、ノルアドレナリンも関係しています。

アンドロゲンとノルアドレナリンは皮膚を硬くする作用があるために、皮脂を詰まりやすくしてしまうのです。

皮脂が詰まりやすくなった結果、毛穴で炎症が起き、ニキビができてしまいます。

 

バリア機能(免疫力)の低下

ストレスは、バリア機能を低下させる働きもあります。

通常はバリア機能が菌などから体を守ってくれますが、バリア機能が低下すると、菌などによる影響を受けやすくなってしまうのです。

さらに、バリア機能が低下すると、肌のターンオーバーが正常に行われなくなります。

ターンオーバーが乱れると、皮脂の過剰分泌やメラニンの増加などにつながり、様々な肌トラブルにつながってしまいます。

 

ストレスニキビを防ぐ6つのリラックス方法

ストレスニキビを防ぐには、ストレスを解消する方法を見つけましょう。

できたしまったニキビを改善する効果はありませんが、ニキビの予防になります。

以下では、誰にでも効果が期待できるリラックス方法を6つ紹介するので、常にストレスを感じている人は、実践してみてください。

 

好きな香りを嗅ぐ

香りは、心身をリラックスさせる効果があります。

とくにアロマオイルの香りは、リラックス効果が強いとされています。

ラベンダーやカモミールなどの香りが良いとされていますが、自分の気に入る香りであればどんなものでも構いません。

自分の好きな香りの芳香剤などを部屋に置くだけでも、ストレスが軽減されるでしょう。

 

しっかり睡眠をとる

睡眠不足はストレスが大きく、肌のトラブルの原因になります。

そのため、質の良い睡眠を心がけてください。

睡眠不足になると交感神経が活発化しやすくなり、ストレスの大きな原因になります。

ただ睡眠時間を長くとるのではなく、深い睡眠をとれるような工夫をしましょう。

たとえば、以下のような方法がおすすめです。

  • 就寝前のスマホ使用を控える
  • 就寝の2~3時間前に入浴して体を温める
  • 寝る前のカフェインなどの刺激物を避ける

睡眠時間は、6~7時間を目安にしてください。

 

適度な運動

適度な運動は、ストレス解消の効果があります。

運動は筋肉の硬直をほぐし、全身の血流を改善する効果があるからです。

運動とは言っても、激しい運動である必要はありません。

軽いジョギングやストレッチだけでもストレス解消効果が期待できます。

 

入浴

入浴は、心身をリラックスさせる効果があります。

お風呂に浸かると、副交感神経が優位になるためです。

38~40℃のお湯に20分ほど浸かるだけで、心身が休まります。

忙しさからシャワーだけになってしまう人もいますが、時間のあるときはできるだけ入浴するようにしてください。

 

バランスの良い食事

食事のバランスは、自律神経に関係します。

栄養バランスが偏ってしまうと自律神経が乱れ、ストレスを感じやすくなってしまうのです。

とくにストレスのために摂取しておきたいのが、カルシウム。

カルシウムは脳の興奮を抑える作用があり、イライラを鎮めてくれます。

その他、極端なダイエットややけ食いもストレスの原因になるので、注意しましょう。

 

腸内環境を整える

腸内環境は、自律神経と大きく関係します。

自立神経の乱れは腸内環境を悪化させ、腸内環境の悪化は自律神経のバランスを崩します。

反対に、腸内環境を整えれば、自律神経のバランスも整うのです。

また、腸内環境はニキビとも大きく関係しています。

ニキビと腸の関係性については、以下の記事も参考にしてください。

ニキビに腸のケアのサプリ、消化酵素を使ってみる

 

まとめ

ストレスはニキビの原因となります。

とくに大人ニキビの原因となりやすいので、日々の生活でストレスをため込んでいる人は、ストレス解消方法を見つけておきましょう。

また、いくつかのリラックス方法を紹介しましたが、あくまで予防にしかなりません。

現在ニキビができてしまっているのであれば、皮膚科の受診をおすすめします。

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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